債務整理について！債務整理の特徴やメリットをわかりやすく解説！

2024年8月14日2024年8月28日

こんにちは、「債務整理ドットコム」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

債務整理とは、法律の力を使って借金を減らしたり、なくしたりすることで、借金で苦しんでいる人を助けるために国が作った手続きになります。
インターネットなどで借金が減額できるといった広告を見たことがある読者の方も多いと思います。

今回の記事では、その債務整理の手続きについて、債務整理の種類やそれぞれの手続きの特徴、メリットやデメリットなどを司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。

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債務整理とは？債務整理の種類や特徴とメリットをわかりやすく解説！

債務整理の手続きには、任意整理、個人再生、自己破産の３つの方法があります。それぞれの手続きに特徴があり、またメリットとデメリットがあります。

債務整理とは？債務整理の種類や特徴、メリットとデメリットを解説します。

債務整理とは、借金の月々の返済額を減額したり、借金自体をなくすことで、ご自身の借金問題を解決するための手続きになります。
普通に給料の中から月々の返済できているうちは問題ありませんが、返済してできた融資枠ですぐに借り入れをしたり、返済のために新たな業者から借り入れをするといった状況になってしまうと、ご自身で借金問題を解決するのがかなり困難になります。

仮に３００万円の借金を作ってしまうと１年間で４５万円の利息がかかりますし、返しては借りるを続けていると永遠にご自身の借金問題を解決できません。
また、借金を２カ月以上滞納するとブラックリストに登録されることになりますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。

こんな状況になってしまう前に債務整理の手続きでご自身の借金問題を解決するのがベストな選択になります。

債務整理の手続きには、任意整理、個人再生、自己破産の３種類の方法があります。

任意整理の特徴を解説します。

任意整理の手続きとは、弁護士や司法書士がご自身の代理人となり、相手の貸金業者と直接交渉をして、今後の利息をカットして月々の返済額を減額して借金の完済を目指す手続きです。
任意整理は、個人再生や自己破産といった裁判所を通す手続きではありませんので、会社や友人だけでなく同居している家族にも知られずにご自身の借金問題を解決することができます。
また、任意整理の手続きは個人再生や自己破産と違って整理する借金を選択することができます。
住宅ローンや自動車ローン、保証人が付いている借金を除いて、その他の借金のみを整理することができます。

多くのメリットがある任意整理ですが、２つのデメリットがあります。
１つ目は任意整理すると信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
もう１つの任意整理のデメリットは、任意整理は借金の元金は返済する必要がありますので、借金総額が大きすぎる方は月々の返済額も大きくなりますので月々の返済が難しくなるといったデメリットがあります。

個人再生の特徴を解説します。

個人再生の手続きでは、裁判所に申し立てをおこない借金の総額を約５分の１に圧縮して、その圧縮した借金を３年から５年程度で返済をしていく手続きです。
仮にご自身に総額３００万円の借金がある場合で、普通に３年で返済をすると月々の返済額は約１０万４千円になります。
これを個人再生の手続きをすると月々の返済額は約３万３千円になりますので、個人再生の強力さがよく理解できると思います。

このようにかなり強力な個人再生ですが、個人再生をするための条件は厳しく、安定した収入が必要になるだけでなく、個人再生の手続きにかかる期間も長くなります。
個人再生には自己破産のようにご自身の財産を処分しなければならないという規定がありませんし、自己破産にある資格や職業の制限もありません。
また、自己破産のように借金の理由が問われることもありません。

個人再生も任意整理と同様に信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
個人再生は任意整理のように整理する借金を選ぶことができませんので、自動車ローンがあれば自動車は引き揚げられますし、保証人が付いている借金があれば保証人に迷惑をかけることになります。

自己破産の特徴を解説します。

読者の皆様もご存知の手続きが自己破産で、ご自身の所有している財産を処分する代わりに裁判所から借金のすべての免除してもらう手続きです。
自己破産は本当の意味で借金で苦しんでいる人を救済するために国が作った制度になりますので、世間で思われているほどのデメリットはありません。
自己破産したことが戸籍や住民票に記載されることもありませんし、選挙権や年金の受給に影響があるわけではありません。

自己破産の手続きの１番のデメリットは、ご自身の所有している財産を処分しなければならないことになります。
不動産や自動車、生命保険などがある方にとっては自己破産は大きなデメリットになります。
逆に言えばめぼしい財産を持っていない方にとって自己破産はそれほど大きなデメリットがありません。

自己破産も任意整理や個人再生と同様に信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
また、弁護士や税理士といった特定の資格の方や保険外交員や警備員といった特定の職業の方は自己破産の手続き中はその仕事ができなくなります。
なお、自己破産は任意整理のように整理する借金を選ぶことができませんので、自動車ローンがあれば自動車は引き揚げられますし、保証人が付いている借金があれば保証人に迷惑をかけることになります。

過払い金請求の特徴を解説します。

最後が、借金問題の解決とは少し違いますが、過払い金請求の解説になります。
過払い金とは、貸金業者に対して長く返済を続けていた方が元金を超えて支払い過ぎた利息のことになります。
ただ、過払い金請求には注意点があって、取り返せるお金は２０１０年以前に借りたお金だけが対象になります。
また、借金の完済から１０年が経過していると時効にかかって過払い金が取り戻せなくなるので注意が必要になります。

完済してからの過払い金請求にはデメリットはありません。
過払い金請求をしても信用情報機関に事故情報が登録されることもありません。
ただし、現在も借金が残っている場合の過払い金請求には注意が必要で、過払い金の額で借金がすべてなくなってしまえば問題ないのですが、もし残債が残ってしまうと信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。

債務整理をすべき人の特徴３つあげてみます！

ここまでで債務整理の種類や特徴、それぞれの手続きのメリットやデメリットは理解できたと思います。
ここでは、債務整理するべき人の特徴を挙げてみたいと思います。

借金の返済が終わりそうにない方

まず最初の債務整理するべき人の特徴は、借金を返済する道筋が見えない方になります。
借金を返済して、その返済した融資枠で借り入れをするようになったら借金は永遠に終わらないことになります。

仮にご自身の借金の総額が３００万円あると、１年間の利息だけで４５万円になり、自転車操業になってしまうとずっと年間４５万円を支払い続けていく必要があります。

債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
しかし、借金を２カ月以上滞納すると同じようにブラックリストに登録されますので、借金の返済が終わりそうもない状況の方は債務整理の手続きでご自身の借金問題を解決すすのがベストな選択になります。

複数の業者から借り入れをしている方

次の危ない状況の方は、複数の貸金業者から借金をしている場合になります。
借金を返すために別の業者からまた新たに借金をすることを多重債務といいます。
この多重債務になってしまった場合は、ご自身の力だけで借金を全部返済するのはかなり大変な作業になりますので、債務整理の手続きですべての借金を解決するのがベストな選択になります。