借金返済にかかる期間は?シミュレーションで正しく把握しよう!
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
借金の返済を続けて完済するまでの期間は、借り入れ額や月々の返済額によって大きく変わります。そして、いつ完済できるかは借り入れ先に問い合わせたり、ご自身で返済シミュレーションを使うことによってある程度は知ることが可能です。
しかし、現実的に借金の返済が不可能になってしまった場合、債務整理の手続きで法律の力を使って借金返済を目指していくことになります。
債務整理には、任意整理や個人再生と呼ばれる借金を減らすことができる手続きと、自己破産のように借金を一切失くしてしまう手続きがあります。
今回のコラムでは、借金を完済までにかかる期間と債務整理をした場合の借金問題の解決までの期間について、債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説をいたします。
借金でお悩みの方にとってはとっても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
お友達登録するだけで借金がいくら減額できるかわかる!借金減額LINE診断!
月々の返済額に対する完済までにかかる期間を司法書士が解説します!
借金を完済するまでの期間は、借り入れ額や月々の返済額によって大きく変わります。今回のコラムでは、自力で返済した場合に借金を完済するまでに必要とする期間と債務整理をしてから解決までに必要となる期間の両方をご紹介いたします。
月々の返済額に対する完済までにかかる期間を解説します。
まずは、ご自身の現状の返済額だと今ある借金が完済できるまでにどれだけの期間がかかるのかを把握しましょう。
また、今回のシミュレーションは貸金業法などで定められた上限金利で計算しています。
月々1万5千円で返済する場合
借り入れ額 | 完済までの回数 |
30万円 | 24か月 |
50万円 | 47か月 |
月々3万円で返済する場合
借り入れ額 | 返完済までの回数 |
50万円 | 20か月 |
70万円 | 29か月 |
100万円 | 44か月 |
月々5万円で返済する場合
借り入れ額 | 完済までの回数 |
100万円 | 24か月 |
150万円 | 38か月 |
月々10万円で返済する場合
借り入れ額 | 完済までの回数 |
200万円 | 24か月 |
400万円 | 56か月 |
どうでしょうか?このシミュレーションはあくまでも途中で借り入れをしないという前提で借金が完済できるまで期間になります。途中で返済した分をまた借りてしまうと永遠に返済が終わりませんし、上記の期間を見ていただいてもわかるように順調に返済を続けてもかなりの期間に渡って返済を続ける必要があります。
借金を自力で返済していく場合には、どれだけの期間がかかるかは、借り入れの金額や月々の返済額によって変わりますので、「返済シミュレーション」を使って、どれだけの期間がかかりそうか、ご自身で調べてみましょう。
債務整理の手続きをした場合の解決までの期間を解説します!
ここまでは、地道に返済した場合に完済までにかかる期間を紹介しました。
残念ではありますが、冷静に計算してみた結果では借金を完済するのが不可能だったことが発覚するパターンもあります。
返しては借りるを続けていれば目先の生活を確保することが出来ますが、問題の解決は先送りになるだけです。
借金は虫歯と同じで放置しておいてもい苦しいだけでいいことないし、自然に治ることはありません。
債務整理の手続きにも、借金が減る手続きと借金ごとなくしてしまう手続きの2種類がありますが、それぞれ解決までにどれくらいの期間がかかるのか解説いたします。
任意整理の手続きにかかる期間
任意整理は、貸金業者と直接交渉し、将来かかる利息のカットや今後の返済額の調整をする手続きです。
裁判所を介さないため、債務整理の中でも1番スピーディーに借金問題の解決ができる手続きになります。
任意整理の簡単に流れを説明しますと、まず依頼を受けた事務所が金融業者に受任通知を送ります。金融業者に受任通知が届けば取り立てはストップしますし金融業者への借金返済もストップします。
金融業者への返済がストップしている期間で任意整理の手続きの費用を積み立てます。その間に金融業者からの取引履歴を元に正確な借金の総額を計算いたします。その正確な金額を元に金融業者と交渉をして今後の返済計画を締結し、その計画を元に再び返済を始めることで借金の完済を目指す手続きになります。新たな返済計画後の返済が始まるまでに3か月から長くても6カ月以内で手続きが完了いたします。
新たな返済計画のお支払いでは、将来利息をカットした元金を3年から5年程度の期間で支払うのが一般的になります。
任意整理の手続きでは約3年から5年程度で借金問題を解決できることになります。だだ読者の皆様の気になるところのブラックリストリストからの回復についてですが、インターネットでは手続き後5年程度と書いていることが多いようです。
しかし、信用回復の起算点についてほとんど買いてありませんが、金融業者と司法書士や弁護士が今後どのように返済をしていくといった和解契約を結んだ時点が信用回復の起算点になりますので、例えば長期の返済84回払いを選択した場合は返済が完了するより早く信用情報の方が回復することになります。
個人再生の手続きにかかる期間
個人再生は、裁判所を通じて借金の総額を約5分の1まで減額してその減額した借金を36回程度の分割で支払い完済を目指す手続きになります。
個人再生のの手続きも任意整理と同じく、手続きの依頼を受けた後は債権者に受任通知を送るところから始まります。ただ、任意整理と違って借金返済が困難なことや減額した借金はきちんと返済がかのうなことを裁判所に認めてもらう必要があります。
金融業者に受任通知が届けば取り立てはストップしますし金融業者への借金返済もストップします。
金融業者への返済がストップしている期間で個人再生の費用を積み立てます。仮に個人再生の費用を10回の分割にすると1年弱で個人再生の費用の積み立てが終わります。個人再生の手続き費用の積み立てが完了すれば、個人再生の手続きを裁判所に申し立てすることになります。
裁判所に個人再生の申し立てを行い、無事に再生計画案が認められるまでにだいたい半年程度かかります。
これは裁判所によって違いますが、申立人が本当に借金を返済していけるかのテスト「履行テスト」が行われます。
裁判所での履行テストでは実際の再生計画案と同じ金額を最大で半年程度の間は返済し続ける形で行われます。
履行テストは裁判所によって行わないところもありますので、履行テストをおこなう場合にはプラスで半年程度は完了までの期間が延びることがあります。
つまり個人再生では借金問題の解決まで最高に早くても3年半程度で長ければ7年程度の期間がかかることもあります。
自己破産の手続きにかかる期間
自己破産は、ご自身の所有する財産を処分する代わりに借金をすべてなくしてしまう手続きです。
自己破産の手続きも個人再生と同じく、手続きの依頼を受けた後は債権者に受任通知を送るところから始まります。
金融業者に受任通知が届けば取り立てはストップしますし金融業者への借金返済もストップします。
金融業者への返済がストップしている期間で自己破産の費用を積み立てます。仮に自己破産の費用を10回の分割にすると1年弱で自己破産の費用の積み立てが終わります。自己破産の手続き費用の積み立てが完了すれば、自己破産の手続きを申し立てすることになります。
自己破産の申立人にある程度の財産がないような状況であれば比較的にスムーズに手続きが完了いたします。それでも自己破産でも解決には費用の積立から借金の免除がされるまでに1年半程度の期間がかかることを覚悟してください。
どうでしょう、借金返済にかかる期間と債務整理にかかる期間についての理解は深まりましたでしょうか?
当コラムを運営する「債務整理ドットコム」では、借金に関する無料相談だけでなく、今の借金の返済がどれぐらい減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
それでは、ここまでで今回のコラム「借金返済にかかる期間は?シミュレーションで正しく把握しよう!」というテーマの解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。