自己破産をすると官報に個人情報が掲載されるの?デメリットを解説!
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
読者の皆様は官報という新聞の存在をご存知でしょうか?自己破産をすると、自己破産をした人の氏名や住所といった個人情報が官報に掲載されることになっています。
今回のコラムでは、官報とは一体何なのか?また、官報に掲載されるとどのような影響があるのかについて、自己破産に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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官報という新聞とはなに?自己破産での官報をわかりやすく解説します。
自己破産をすると、その事実と個人情報が「官報」に掲載されます。しかし、読者の皆様も官報を知っている方も少ないと思いますし、実際に官報を読んだことがある方はさらに少ないと思います。
実際に自己破産をすると、自己破産をした人の氏名や住所といった個人情報が官報に掲載されます。
今回のコラムでは、官報の正しい知識と官報に記載されると、どのような影響があるのかについて詳しく解説いたします。
官報について詳しく解説します。
官報とは、国が発行している新聞のようなもので、新しく制定された法律の内容や一定以上の役職についている公務員の人事異動の情報などが掲載されています。官報は、官報販売所という場所で購入できるほかインターネット上で無料で閲覧することもできます。
自己破産の情報を官報に掲載する理由を解説します。
自己破産の情報が官報に記載されるのは、自己破産が利害関係人に与える影響が大きいためだと説明されています。金融業者やクレジット会社などは、自己破産している人には返済能力がないと思われるので貸し付けを行いたくないと考えるのは当然になります。そのため、自己破産した人の情報を官報によって公表することで、他の人が巻き込まれるリスクを抑える必要があります。残念ながら、自己破産をしたときの官報への掲載は、拒否することが許されません。
官報に掲載されても問題がない理由を解説します。
自己破産した情報が官報に掲載される理由は理解できたと思います。しかし、その官報にご自身の名前や住所が載ることに抵抗がある方も多いと思います。ここからは、官報に掲載されても問題がない理由を説明いたします。
一般の人は官報を見たことがない!
読者の皆様の中に実際に官報をご覧になったことがある方がおりますでしょうか?
このコラムを書いているわたしでも、官報をまともに読んだことは一度もありません。銀行や消費者金融などの、金融機関の人であれば毎号チェックしていると思いますが、官報をチェックしている一般の人はおよそいないと考えていいでしょう。
金融機関などは守秘義務を負っています。
確かに、金融機関の人たちは官報をチェックしていると思います。そもそも官報に自己破産の情報が掲載されるのは、こうした人たちの利益を保護するためにあるからです。しかし、金融機関の人たちは法律上の守秘義務を負っていますので、彼らに個人情報を把握されたとしても心配する必要はありません。ちなみに守秘義務とは、仕事の過程で知った個人情報などについては、第三者に対して漏らしてはならないというルールのことになります。
銀行などの金融機関は大量のプライベートな個人情報を取り扱うので、特に厳しい守秘義務が課されていますので、個人情報が悪用されたりするケースはほとんどないと考えていいでしょう!
官報に掲載された情報を悪用されるケースはゼロではありません!
それでは、自己破産をしたことが官報に個人情報として掲載されたとしても、実際には何の問題も生じないのでしょうか?結論としては、何の問題も発生しないと考えていいと思います。
ただし、闇金や詐欺を行うグループは、官報をチェックしていて掲載された住所あてに「破産しててもお金を貸します!」といったチラシを送り付けてくることがあります。ですから、こうした闇金の被害に遭わないように注意する必要があります。
次が現代社会で1番面倒くさいことになりますが、以前に破産者マップといって過去に自己破産した人を一覧にして掲載しているWebサイトがありました。実際に破産者マップは政府から指導が入って現在は破産者マップのサイト自体が削除されています。
しかし、今度は海外のWeb環境を利用して新たな破産者マップも登場していますので、これはずっともぐら叩きのように削除されてはまた新しいものができるといった可能性は否定できません!
自己破産は、借金で苦しんでいる人を救済するために国が作った制度です。母子家庭や生活保護といった経済的な弱者にとって自己破産の制度は人生をもう1度やり直すことができるとても優しい制度でもあります。ある程度のデメリットもありますが、本当に借金で苦しんでいる方は自己破産をためらわずに人生をリセットすることが間違いなくベストな選択になります。
どうでしょう、自己破産をすると掲載される官報についての理解は深まりましたでしょうか?
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ここまでで、今回のコラム「自己破産をすると官報に個人情報が掲載されるの?デメリットを解説!」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。