債務整理とは？任意整理、個人再生、自己破産の特徴を解説！
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
毎月の借金の返済が苦しい、借金の返済がいつ終わるのか分からない！借金をするのは簡単ですが、借金の返済は簡単ではありません。返済が難しくなってくると精神的にも大きなストレスになり仕事にも身が入らなくなってきます。
そんな借金で悩んでいる方には、債務整理での解決がベストな選択になります。
今回のコラムでは、債務整理の手続きの任意整理、個人再生、自己破産について、それぞれの手続きの特徴とメリットやデメリットについて債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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債務整理について！債務整理の特徴と大きなメリットを解説します！
債務整理の手続きは、借金で苦しんでいる方を救済するために国が作った制度になります。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の３つの方法がありますが、いずれの方法であっても借金を免除できたり、利息をなくして月々の返済額を減額したりして借金問題を解決することができます。
債務整理とは？債務整理の種類と特徴を解説します。
債務整理とは法的な手続きを使って借金を減額したり免除したりするための方法になります。借金の返済が苦しくなってくると大きなストレスになりますし、月々の返済が遅れると手紙や電話などで取り立てがくることになります。しかし、債務整理をすれば借金問題を解決することができますので、安心の生活の取り戻すことができます。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の３種類があり、まず任意整理を検討し、任意整理で解決できない場合には個人再生や自己破産を検討することになります。
債務整理をすべきタイミングはいつ？
借金があってもご自身で返済が可能であれば債務整理をする必要はありませんが、借金を返済しては借り入れをするような自転車操業になった時点で、債務整理の相談を弁護士や司法書士にするべきでしょう。
- 現在の収入に対して借金が多すぎる
- 借金を返済するために借金をしている
- 毎月の返済の負担が大きく返済額を減らしたい
- リボ払いが多すぎて完済がいつになるかわからない
- 借金返済に追われて住宅ローンも滞納しそう
任意整理の特徴を解説します。
任意整理の手続きでは、弁護士や司法書士がご自身の代理人となり、貸金業者と直接交渉して借金を減額してもらったり、利息をカットしてもらう手続きです。利息がなくなり分割払いを長くすることで毎月の返済額を減らすことができます。任意整理の際にもし過払い金があれば借金を大幅に減額することもできます。
個人再生の特徴を解説します。
個人再生は裁判所に申し立てることで、借金の総額を約５分の１と大幅に減額できる手続きです。また、住宅ローンの返済はそのままにして他の借金のみを減額することができますので、自宅を手放したくない方にもお勧めの手続きになります。
自己破産の特徴を解説します。
自己破産は裁判所に申し立てることで、ご自身の所有する財産を処分する代わりに借金の返済を免除してもらう手続きです。自己破産を行うとすべての財産を処分されると思われていますが、実際にはスマホやパソコンを含めた生活必需品は残りますので、人生の再スタートには最適な方法になります。
任意整理のメリットを解説します。
任意整理の手続きでは、弁護士や司法書士がご自身の代理人となって各貸金業者と直接交渉し、今後の利息をカットして月々の返済額を減らすことで借金の完済を目指す手続きです。今までは借りては返すを続けていた方も任意整理で借金を完済するまでの道筋がはっきりと見えるようになります。
任意整理の手続きを、弁護士や司法書士に依頼すると貸金業者などからの取り立てをストップできますし、今までの返済もしばらくはストップできます。この間に生活の再建が可能になります。
任意整理の手続きは、その他の債務整理の手続きである個人再生や自己破産のように裁判所を通しませんので、会社や友人だけでなく同居している家族にも知られずに借金問題の解決が可能です。また、任意整理は整理する借金を選択することができ、住宅ローンや自動車ローン、保証人が付いている借金を除いてその他の借金のみを整理することができます。ですから、任意整理ではマイホームや自動車は残して手続きが可能です。
最後のメリットはデメリットの裏返しにもなりますが、その他の債務整理の手続きと比較するとブラックリストに登録されている期間も１番短くなります。
任意整理のデメリットを解説します。
任意整理のデメリットは、まず信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
もう１つの任意整理のデメリットは、借金の総額が大きい方には向いていない手続きだということです。自己破産は借金がなくなりますし、個人再生は借金を約５分の１に減額できます。それと比較してしまうと、任意整理では利息こそカットできますが元金自体を減らせるケースは少なく、借金の総額が大きい方は月々の返済が大きくなってしまうことがあります。
任意整理が向いている方を解説します。
任意整理の手続きが向いている方は、借金の総額が大きすぎない方や会社や友人だけでなく同居している家族にも借金のことを知られたくない方です。また、借金の中に住宅ローンや自動車ローンがある方、保証人が付いている借金がありその保証人に迷惑をかけたくない方などになります。
個人再生のメリットを解説します。
個人再生の手続きでは、裁判所にもし立てることで借金の総額を約５分の１に圧縮して、その圧縮した金額を３年から５年で返済をしていく手続きになります。仮に借金の総額が５００万円だと月々の返済額は約１２万円になりますが、これを個人再生すると月々の返済は約１万６千円まで減額できる可能性がありますので、その強力さが理解できると思います。
個人再生の手続きを、弁護士や司法書士に依頼すると貸金業者などからの取り立てをストップできますし、今までの返済もしばらくはストップできます。この間に生活の再建が可能になります。
個人再生の手続きには、住宅ローン特則という制度があり、住宅ローンは今まで通りに返済を続けて、その他の借金のみを約５分の１に減額することができます。住宅ローンをお持ちの方で借金に困っていれば個人再生の手続きは間違いなくベストな選択になります。
次の個人再生のメリットは自己破産との比較になりますが、個人再生には財産を処分する必要はありませんし、自己破産のように資格や職業の制限がありません。また、自己破産のように借金を作った理由を問われることもありません。
個人再生のデメリットを解説します。
借金の総額を大きく減額できる個人再生ですが、そんな個人再生にもいくつかのデメリットがあります。
まず、他の債務整理の手続きと同じように信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
個人再生は住宅ローンを除いたすべての借金が対象になりますので、自動車ローンがあれば自動車は引き揚げられますし、保証人が付いている借金があれば保証人に迷惑をかけることになります。
また、個人再生の手続きを選択するための要件が厳しく、安定している収入が必要であり個人再生の費用が高額なことや個人再生にかかる期間も長くなるといったデメリットがあります。
個人再生が向いている方を解説します。
個人再生の手続きが向いている方は、任意整理と比較すると借金の総額が大きい方で、かつ安定した収入が確保できる方になります。また、住宅ローンがありマイホームを守りたい方も個人再生での借金解決がベストな選択になります。
自己破産のメリットを解説します。
自己破産の手続きのメリットは、当たり前ですがすべての借金を帳消しにできることです。自己破産は借金で苦しんでいる人を救済するために国が作った制度です。ですから自己破産には世間で思われているようなデメリットがあるわけでなく、借金で苦しんでいる人が人生を再スタートするには自己破産が１番最適な方法になります。
自己破産生の手続きを、弁護士や司法書士に依頼すると貸金業者などからの取り立てをストップできますし、今までの返済もしばらくはストップできます。この間に生活の再建が可能になります。
自己破産のデメリットを解説します。
自己破産のデメリットになりますが、やはり他の債務整理と比較すると１番大きくなります。
まず、他の債務整理の手続きと同じように信用情報機関に事故情報が登録されますので、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
次が自己破産の１番のデメリットになりますが、ご自身が所有している価値ある財産はすべて処分の対象になります。不動産はもちろんですが、自動車やオートバイ、生命保険なども処分の対象になります。
また、弁護士や税理士といった一定の資格の方や保険外交員や警備員といった一定の職業の方は自己破産の手続き中はその仕事ができなくなります。さらに自己破産の手続きで保証人が付いている借金があれば保証人に迷惑をかけることになります。
自己破産が向いている方を解説します。
自己破産の手続きが向いている方は、まず収入に対して借金の総額が大きすぎる方です。もちろん返済ができないということが自己破産の前提条件になりますが、自宅や自動車といった価値ある財産を持っていない方は自己破産をしてもデメリットがほとんどありませんので、自己破産の手続きに向いているということになります。
どうでしょう、債務整理の手続きの任意整理、個人再生、自己破産についての理解が深まりましたでしょうか？
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ここまでで、今回のコラム「債務整理とは？任意整理、個人再生、自己破産の特徴を解説！」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。
