任意整理の流れを解説!任意整理に必要な期間やコツを紹介!
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
任意整理は裁判所を通さずに、弁護士や司法書士がご自身の代理人となり、相手の債権者と直接交渉し、今後の利息をカットして毎月の返済額を調整する手続きです。
任意整理の手続きの流れは特に複雑なものではありませんが、実際に任意整理を検討するにあたっては、なんとなく任意整理の手続きの流れを知っておきたいという方もいると思います。
今回のコラムでは、任意整理の手続きの流れや、任意整理の手続きに必要な期間など、任意整理のことを債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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任意整理の流れとは?任意整理に必要な期間やご自身がやることを解説!
任意整理の手続きでは、弁護士や司法書士がご自身の代理人となり、相手の貸金業者と直接交渉し、今後の利息をカットして月々の返済額を減額して借金の完済を目指す手続きです。
今回のコラムでは、任意整理の具体的な手続きの流れや、任意整理の手続きに必要な書類や期間など、任意整理のことを債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
任意整理の手続きの流れをわかりやすく解説します。
任意整理の手続きも、その他の債務整理の手続きと同じように弁護士や司法書士といった借金問題を解決する専門家に相談するところから始まります。
ただし、相談時にご自身のいろいろな情報をお聞きすれば、あとは弁護士や司法書士がほとんどの作業をいたします。ですから、ご自身がすることは任意整理を依頼する契約書を署名押印をしていただくだけになります。
ご依頼後の任意整理の手続きの流れ
- 各貸金業者への受任通知の送付
この受任通知が貸金業者に届いた後は電話などでの取り立てがストップします。 - 貸金業者からの取引履歴の開示
各貸金業者から今までの取り引きの履歴を開示していただきます。 - 過払い金の有無および借金総額の計算
貸金業者から開示していただいた取引履歴から過払い金の有無や借金の正確な額を算出します。 - 和解の提案および交渉
依頼人の希望に添えるように月々の返済額を減額交渉します。 - 合意書の作成
相手の貸金業者と和解が成立すれば合意書を締結いたします。 - 任意整理後の返済の開始
任意整理の手続き後の減額した返済を開始します。
この減額した月々の返済を完済すればご自身の借金問題はすべて解決です。
それでは、任意整理の手続きの流れをもう少し詳しく解説いたします。
弁護士や司法書士が任意整理の依頼を受けると、まず相手の貸金業者などのに対して「受任通知」を送付します。この受任通知には、弁護士や司法書士が債務整理に介入したこと、またこの通知が到達したあとは、各貸金業者から依頼人に対しての取り立て電話はストップされます。この時点で返済日を過ぎると毎日かかってくる取り立ての電話はなくなりますので、大きなストレスから解放されます。また、この時点から今までの返済もストップしていただきますので、この期間にご自身の生活を立て直していただきます。
次に、各貸金業者から今までの取引履歴を取り寄せて、過払い金がないかを計算します。仮に過払い金があれば、今後の利息をカットするだけでなく借金の元金を大きく減らすことができます。
この計算が終わると、各貸金業者に対して「和解案」を提案し交渉をおこないます。相手の貸金業者との交渉がまとまると「合意書」を作成します。
合意書には、月々の返済額や回数といった具体的な返済計画が記述されています。この後は、その合意書に従って月々の返済を続けていき借金を完済すればご自身の借金問題は解決です。
任意整理の手続きにかかる期間を解説します。
任意整理の手続きに期間は、借り入れ先の件数や相手の貸金業者の対応によっても変わってきますが、任意整理の依頼を受けてから3カ月から6カ月ぐらいです。個人再生や自己破産が6カ月から1年程度はかかりますので、任意整理は比較的に解決までがスピーディーな手続きになります。
続いて、任意整理の手続きに必要な書類ですが、免許証などの本人確認の書類と印鑑ぐらいになります。基本的に他には何も用意しなくても大丈夫です。
任意整理の手続きに必要な費用を解説します。
任意整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼した場合の費用は、相場としては借入先1社あたり4万から6円程度になります。しかし、最近はこの金額以外にも顧問料、管理料、通信費といった名目でプラスして費用がかかる事務所も多いので、依頼する前に任意整理の費用の総額は必ず確認いたしましょう!
任意整理のメリットを解説します。
任意整理の手続きでは、弁護士や司法書士がご自身の代理人となり、相手の貸金業者と直接交渉し、今後の利息をカットして月々の返済額を減額し、5年程度の期間で借金を完済して解決する方法になります。弁護士や司法書士に交渉を任せるので、ご自身はほとんどすることがないというのも任意整理のメリットになります。
他の債務整理である個人再生や自己破産が裁判所を通す手続きなのに対し、任意整理は相手の貸金業者と直接交渉いたしますので、手続きの費用も1番安くなりますし、手続きの期間も1番短くなります。
任意整理の手続きでは、整理する借金を選択することができます。マイホームや自動車を手放したくない場合は、住宅ローンや自動車ローンを除いてその他の借金のみを整理することができます。また、保証人に迷惑をかけたくなければ、保証人が付いている借金を除いてその他の借金を整理できます。
任意整理は個人再生や自己破産と違って裁判所を通しませんので、会社や友人だけでなく同居している家族にも知られることなくご自身の借金問題を解決できます。
任意整理を含めて債務整理の手続きをすると信用情報機関に事故情報が登録されますので、約5年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
これは任意整理のデメリットなのですが、例えば300万円の借金があると年間の利息は45万円にもなり、返済と借り入れを続けていると永遠に毎年45万円を支払い続ける必要があります。また借金を2カ月以上滞納してしまうと任意整理と同じように信用情報機関に事故情報が登録されます。
ずっと借金を返済する生活を続けていて借金を滞納してブラックリストに登録されるぐらいなら、任意整理で借金問題を根本的に解決することが間違いなく健全な生活への近道になります。任意整理の手続き後の返済は5年程度になりますので、任意整理後の返済が完了する頃には新たにクレジットカードやローンが利用できるようになります。
どうでしょう、任意整理の流れと必要な期間、任意整理のメリットについての理解が深まりましたでしょうか?
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ここまでで、今回のコラム「任意整理の流れを解説!任意整理に必要な期間やコツを紹介!」のテーマの解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。