借金を放置すると裁判になる?差し押さえを回避する方法を解説!
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
借金の返済を滞納して放置しておくと、突然裁判所から書類が届いて、どうしていいのかパニックになった方もいるのではないでしょうか?
日常生活の中で「裁判所」から書類が届く機会なんてほとんどありませんので、突然裁判所の名前が書かれた書類が届けば、誰でも驚いてしまうと思います。
今回のコラムでは、借金を放置していて裁判所からの書類が届いた場合にどうなってしまうのか?また裁判所から書類が届いた場合の対処法について債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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借金の滞納して放置すると訴状が来る?裁判所への対処法を解説!
裁判所からの書類が届いた場合には、相手も法的手段に訴えてでも貸金を回収しようと真剣になっている証拠になります。
まず今回のコラムでは、裁判所から届いた書類の内容から解説いたします。
裁判所から届く書類には2種類あります。
裁判所から種類が届いただけで、ほとんどの人が「裁判を起こされた」と早合点してしまいますが、一般的には「支払督促」という制度を使って裁判所経由で支払いを求めていることが多くあります。
支払督促とは、債権回収の1つの方法で貸主が裁判所を介して借主に借金の返済を求める手続きになります。
この支払督促を無視したり異議申し立てもしなかった場合は、裁判所が「仮執行宣言」を発付いたしますので、給料を差し押さえられてしまうことになります。支払督促の期日までに全額の支払いができない場合でも話し合いがまとまれば分割返済が認められる可能性もあります。
裁判所から届いた書類が「訴状」だった場合は、正式に裁判を訴えられたことになります。訴状には訴えた業者のことを原告、訴えられた借主のことを被告と記載されていて、どのような理由で裁判を起こしたのかが詳しく記載されています。
裁判所からの通知には「答弁書」が同封されていますので、自分の主張を書いて返送し、裁判官に判断してもらうことになります。一括での返済が難しい事情を説明すれば、訴訟になっても分割返済が認められる可能性があります。
裁判所からの書類を無視してはいけない理由を解説します。
支払督促や正式な訴状のどちらであっても、無視すれば借主は貸主の訴えに対してなんの言い分もないとみなされます。貸主の主張がすべて認められてしまうと裁判所は給料の差し押さえを認める命令を下します。どうしても給料などの差し押さえを避けたい場合は裁判所から書類が届いた段階でしっかり対応する必要があります。
借金の滞納から給料の差し押さえまでの流れを解説します。
借金の返済を滞納してしまうと、段階を経て最終的には給料が差し押さえられてしまいます。
以下が借金の滞納から差し押さえまでの流れです。
- 最初は電話やメッセージが届く
- 支払いを促す通知が届く
- 一括での返済を求められます
- 貸主から裁判を起こされます
- 給料が差し押さえられます
裁判所から届いた書類に対しての対処を解説します。
ここからは、裁判所から書類が届いたときの対処法を解説いたします。
まず、1つの可能性が消滅時効の援用ができる場合があります。かなり長い間返済もしていないし請求も来ていない場合には、ご自身が滞納した借金が消滅時効にかかっている可能性があります。借金に関しては5年間返済をしていないと消滅時効にかかっている可能性があり、時効の援用をすることで借金自体がなくなることもあります。もちろん裁判所から書類が届いても時効の援用が可能です。
時効で借金を消滅させるためには、援用の手続きをとらないと時効成立の効果は得られません。一般的な時効援用は内容証明で通知いたしますが、法的な文書なので司法書士や弁護士にサポートしてもらうことをお勧めいたします。
次の対処法は債務整理の手続きをおこなうことです。裁判所から書類が届いたということは、貸主は法律の力を使ってでも強制的に貸金を回収するという強い意志を持っています。
裁判を起こされた後でも債務整理の手続きを進めることは可能です。正式な裁判の途中でも「裁判外で和解してはいけない」とか「自己破産は認めない」といった決まりはありません。しかし、貸主も請求に時間や労力がかかっていますので、ご自身での対応はかなり難しく、弁護士や司法書士に相談してサポートを受けるのがベストな選択になります。
ここまで解説してきて、裁判所から書類が届くと結局は給料を差し押さえるという結末になる可能性が高くなります。こうした裁判所への対応は一般的な個人では難しいので、ぜひ当事務所のような専門家を頼っていただきたいと思います。
どうでしょう、借金を滞納して裁判所から書類が届いた場合の対処法についての理解が深まりましたでしょうか?
当コラムを運営する「債務整理ドットコム」では、借金に関する無料相談だけでなく、今の借金の返済がどれぐらい減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
ここまでで、今回のコラム「借金を放置すると裁判になる?差し押さえを回避する方法を解説!」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。