債務整理すると、いつからローンやクレジットが利用できるの?
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
借金のお悩みで債務整理の手続きを検討している方にとって、債務整理の手続きで借金問題が解決したとしても、いつからまたローンやクレジットが利用できるようになるかは、もしかしたら1番知りたいところかもなのかもしれません!
今回のコラムでは、債務整理の手続きの中でも、任意整理、自己破産、個人再生という3種類の手続きで、ブラックリストから回復して、いつからローンやクレジットが利用ができるのかをわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとっても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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債務整理でいつからブラックリストから抹消されるのかをわかりやすく解説!
まず、債務整理の手続きをおこなうと信用情報機関に事故情報が記載されることになり、一定の期間はローンやクレジットが利用が制限されます。
以下に信用情報機関の種類と取り扱い業者を表にしてみました。
通称 | 正式名称 | 主な対象業者 |
CIC | (株)シー・アイ・シー | クレジット会社・消費者金融など |
JICC | (株)日本信用情報機関 | 消費者金融・銀行など |
KSC | 全国銀行個人情報信用情報センター | 銀行・信用金庫など |
信用情報機関には3つの業者があり、それぞれの信用情報機関で対象業者が違って、CICとJICCが一般的なローンやクレジットで、KSCが銀行でのローンと考えておけばいいでしょう!
それでは、再び金融業者やクレジット会社でのローンやクレジットカードの利用が出来るようになるということは、上記の信用情報機関に記録してある事故情報が抹消される必要があります。
その信用情報が回復される期間と、その起算点を一覧表にしてみましたので、ご覧になってください。
種類 | 起算日 | CIC | JICC | KSC |
任意整理 | 和解成立日 | 5年 | 5年 | 5年 |
個人再生 | 手続き開始決定日 | 5年 | 5年 | 10年 |
自己破産 | 免責許可確定日 | 5年 | 5年 | 10年 |
上記の表を見ながら各種債務整理の手続きをした場合の信用情報が回復されるまでの期間を解説いたします。
まず、任意整理になりますが、信用情報が回復される期間が5年間で、その起算点が和解成立日になります。仮に任意整理の手続きを専門家に依頼すると、金融業者やクレジット会社から今までの取り引き情報を確認して、和解契約を締結するまでに3か月から6カ月ぐらいの期間が必要になります。この和解契約が起算点になりますので、この3カ月から6カ月にプラスして5年間になります。ですから任意整理での借金の解決を依頼した場合に再びローンやクレジットが利用できるようになるまでに約5年と3カ月から6カ月後になります。
ですから、任意整理の手続き後の返済が完了する頃には再びローンやクレジットが利用できるイメージになります。
次に、個人再生になりますが、信用情報が回復される期間がローンやクレジットで5年間、銀行のローンで10年になります。また、その起算点が個人再生の手続き開始の決定日になります。
個人再生を専門家に依頼した場合の費用はある程度高額になりますので、費用の積み立てに平均で1年程度はかかります。個人再生の手続きは費用の積み立て後に進めますので、個人再生の手続き開始の決定日までに1年半程度は必要になります。この手続き開始の決定日が起算点になりますので、この1年半にプラスして5年間または10年間になります。ですから、個人再生での借金の解決を専門家に依頼した場合に再びローンやクレジットが利用できるようになるまでに早くても約6年と6カ月後、銀行のローンに関しては約11年と6カ月後ぐらい後になります。
次に、自己破産になりますが、信用情報が回復される期間がローンやクレジットで5年間、銀行のローンで10年になります。また、その起算点が自己破産の手続きが終了した免責許可の確定日になります。
自己破産を専門家に依頼した場合の費用はある程度高額になりますので、費用の積み立てに平均で1年程度はかかります。自己破産の手続きは費用の積み立て後に進めますので、自己破産の手続きが終了した免責許可の確定日までに1年半程度は必要になります。この免責許可の確定日が起算点になりますので、この1年半にプラスして5年間または10年間になります。ですから、自己破産での借金の解決を専門家に依頼した場合に再びローンやクレジットが利用できるようになるまでに早くても約6年と6カ月後、銀行のローンに関しては約11年と6カ月後ぐらい後になります。
これは銀行系のローンではなく、金融業者やクレジット会社でのローンやクレジットの利用に関してですが、任意整理の手続きを専門家に依頼してから約5年半、個人再生と自己破産は手続きを専門家に依頼してから約6年半ぐらい経過してからローンやクレジットの利用ができるようになります。これで、なんとなくイメージが掴めたと思います。
信用情報機関の事故情報が記載されるのは債務整理の手続きだけでなく、滞納を2カ月すると信用情報機関に事故情報が記載されます。ですから、度々返済が遅れているような状況であれば、任意整理の手続きを専門家に依頼して今ある借金問題を解決してしまった方が遥かに健全ですし信用情報もクリーンな状態になります!
どうでしょう、債務整理をした場合にいつから再びローンやクレジットの利用ができるようになるかの解説は理解できましたでしょうか?
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ここまでで、今回のコラム「債務整理すると、いつからローンやクレジットが利用できるの?」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。