パチンコ依存症のギャンブルで作った借金は自己破産できるのか?
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
パチンコにのめり込んでしまい借金を増やし多重債務になってしまったという話しはよく耳にいたします。しかし、インターネット上ではパチンコなどのギャンブルで作った借金は自己破産できないといった書き込みがありますが本当のことなのでしょうか?
今回のコラムでは、パチンコなどのギャンブルで作った借金は自己破産が可能なのか?また、自己破産以外の解決方法について債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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パチンでの借金は免責不許可事由に該当しますが自己破産は可能?その真実を解説します!
インターネット上ではパチンコなどのギャンブルで作った借金は自己破産ができないといった書き込みを見かけますが実際にはどうなのでしょうか?
今回のコラムでは、パチンコなどのギャンブルで作った借金は自己破産が可能なのか?また、自己破産以外の解決方法について債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
パチンコで作った借金は、パチンコでは返せないことをまずは理解しよう!
パチンコ業界の大手3社が年間に売り上げる金額の合計は、約2兆5千億円になり、このクラスの会社の社員に関しては30歳過ぎには年収が1千万円くらいになります。こうした高額な給料をどこから捻出しているかといえば当たり前ですがパチンコで負けたお金からになります。
このように考えると絶対とは言えませんが、パチンコで作った借金をパチンコで返すことがいかに難しいかを理解することができると思います。
パチンコで借金をしないようにする方法を紹介します。
パチンコで作った借金問題を解決するための第一条件は、まずはこれ以上パチンコでの借金を増やさないようにすることです。
パチンコで借金をしないようにする方法の一つ目は、当たり前ですが絶対にパチンコ店に入らないことです。しかし、とても簡単なことが難しいにがパチンコ依存症だと思いますので、二つ目の方法はパチンコ以外の趣味を持つことです。
パチンコ依存症になる人の多くは、パチンコ以外に趣味がないという人が多いので、パチンコ以外の趣味を見つけることもパチンコ依存症から脱出するための大きな一歩になると思います。わたし個人がよく聞くことですが、ギャンブル依存症からの脱却には釣りがお勧めらしいですが、いかがでしょうか?
ここまでわたしの話しを聞いて、そんなに簡単に辞められないって思った方も多くいらっしゃるかもしれませんが、ギャンブル依存症は「保険適用対象」となっていますので、行政や医療機関からギャンブル依存症からの脱却のための手厚いサポートを受けることができます。
一人でパチンコ依存症に苦しまず、こうした医療機関からのサポートを受けることも一つん選択肢になりますし、自らブラックリストに登録して、これ以上の借り入れができないようにする「貸付自粛制度」もありますので検討してみるのもいいでしょう。
パチンコで作った借金は自己破産できない?
パチンコが原因の借金は「免責不許可事由」の中の「浪費又は賭博その他の射幸行為」に該当しますので自己破産制度において借金の免除が受けられないとされています。しかし、自己破産の実務的にはギャンブルが原因でもほとんどのケースで借金の免除が受けられます。ただし、一般の方と同じように借金の免除が受けられるわけではありません。
一般的に自己破産の手続きは「管財事件」と「同時廃止事件」の2種類に分かれます。管財事件は基本的に不動産などの高額な財産を所有している方が対象の手続きで、裁判所から破産管財人が選任されてご自身が所有している財産を処分する過程が含まれますので、裁判所に収める費用が同時廃止事件と比較すると20万円から50万円程度プラスしてかかります。
それに対して同時廃止事件は、ご自身が高額な財産を持っていない場合の自己破産手続きで、裁判所に収める費用は1万数千円程度で済みます。ご自身が高額な財産を持っていない場合は簡易な手続きである同時廃止事件になるはずですが、借金の原因がパチンコというギャンブルだと管財事件と同じように破産管財人が選任されて細かい部分までチェックされることになります。
パチンコで作った借金を自己破産するためには、一般的な生活費などの借金と比較すると20万円から50万円をプラスして裁判所に収めることになりますので、やはりパチンコで借金を作ってしまったリスクは大きいとも考えられます。
パチンコで作った借金を返済する方法を解説します。
パチンコで作った借金を自己破産で解決する方法を解説したきましたが、ここからは自己破産以外の解決方法をご紹介いたします。
まず一つ目のパチンコで作った借金返済の方法は、当たり前ですがしっかりと働いてコツコツと返済する方法です。ただし、返済をしては借り入れをしているような状況であれば自力での解決は難しいと思いますので、以下の債務整理の方法を検討することをお勧めいたします。
任意整理は月々の返済を軽くする借金解決の方法です。
任意整理は、弁護士や司法書士が代理人になり貸金業者と直接交渉をして今後の利息をカットし、月々の返済額を減額して3年から5年程度で借金の完済を目指す手続きです。
例えば借金の総額が200万円ある場合の月々の返済額は約7万円になり、完済までの利息の合計は約50万円になります。これを同じ条件で任意整理すると月々の返済額は約3万3千円程度まで減額され、完済までの利息の合計はもちろんゼロ円になりますので、任意整理の借金減額の効果がよく理解できると思います。
ご自身にある程度の収入があり、借金の総額がそれほど大きくない場合は、他の債務整理と比較して1番デメリットが少ない任意整理の手続きがベストな選択になります。
個人再生は借金を約5分の1と大幅に減額する借金解決の方法です。
個人再生は、ご自身の借金の総額を約5分の1に大幅に大きく減額することを裁判所から認めてもらい、減額した借金を3年間で完済してご自身の借金問題を解決する手続きです。
個人再生は、元金を大きく減額できるので借金減額効果も大きいので、借金の総額が大きい多重債務の人にもお勧めの手続きです。また、個人再生は自己破産とは異なり借金の理由は問われませんので、ギャンブルが原因でも問題なく利用することが可能です。ただし、減額した借金は原則3年間で完済する必要がありますので、個人再生を利用するには安定した収入があることが条件になります。
どうでしょう、パチンコ依存症のギャンブルでの借金でも債務整理は可能だということの理解は深まりましたでしょうか?
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それでは、ここまでで今回のコラム「パチンコ依存症のギャンブルで作った借金は自己破産できるのか?」というテーマの解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。