任意整理でクレジットカードが利用できなくなる?その対応策を解説!
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
任意整理は、その他の債務整理手続きである個人再生や自己破産と比べると1番デメリットが少なく、費用も低額で解決までの期間も短くて済むもっともポピュラーな借金解決の方法です。そんなデメリットが少ない任意整理ですが、手続きを取ると信用情報機関に事故情報が登録されて、しばらくの期間は新たにローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
今回のコラムでは、任意整理後は新たにクレジットカードが作成できない理由について、またクレジットカードが利用できない時の対応策について債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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任意整理後はクレジットカードが利用不可に?その代替品のカードもご紹介します!
クレジットカードの請求が多すぎて支払いができそうもない場合の解決方法として任意整理があります。任意整理の手続きを取ると請求されたクレジットカードの支払いをしばらく待ってもらうようにすることができますし、一括で請求された金額を分割での返済に変更することもできます。
しかし、そんな任意整理ですが手続きを取ると、しばらくの期間は新たにローンやクレジットカードの利用ができなくなります。
今回のコラムでは、任意整理後は新たにクレジットカードが作成できない理由について、またクレジットカードが利用できない時の対応策について債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
任意整理の特徴とメリットを解説します。
任意整理の手続きはとてもシンプルで、カード会社やローン会社など、お金を借りている業者と弁護士や司法書士が直接交渉して、利息をカットして月々の返済の負担を軽くする手続きです。
例えば、200万円の借金を5年で返済する場合、利息はなんと約86万円にもなります。任意整理をすると、今後の利息はカットして元金の200万円だけを返済していくことになりますので、これだけでも約86万円が節約できます。
そもそも、200万円を5年かけてきっちり返済できる人は問題ありませんが、実際にはほとんどの人が借りたり返したりを繰り返して、借金を減らすことが出来ずに困っています。
そういった状況が長引くと永久に利息だけを支払い続けることになりますし、他の業者からの借り入れをして多重債務になる前に任意整理で解決することがベストな選択になります。
任意整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼をすると、相手の業者に対して「受任通知」という書面を送付します。その受任通知を受け取った相手の業者は本人に対して請求や督促といった取り立て行為が貸金業法で禁止されています。また、任意整理後に減額された返済が始まるまでは今までの返済をストップしていただきますので、支払いをストップしている期間でご自身の生活を立て直すことが可能です。
任意整理には自己破産のように財産を処分する必要がありません。また、住宅ローンや自動車ローンなどがあれば、それ以外の借金のみを整理することが可能ですので、住宅や自動車をお手元に残して借金問題の解決が可能です。
任意整理後は新たなリボ払いもショッピングも利用できなくなります。
任意整理の対象にしたクレジットカードはそのまま強制解約になります。任意整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼をして「受任通知」が届いた時点から任意整理の対象にしたクレジットカードは使用できなくなります。もちろん任意整理の依頼後は対象になるクレジットカードの利用はNG行為になります。
また、任意整理の手続きを取って業者に受任通知が届いた時点で業者は信用情報機関に事故情報の登録をいたします。その時点から約5年程度の期間は新たにローンやクレジットカードの利用ができなくなります。クレジットカードに限らず、借金に関わる新たな契約をするときは審査があり、そのタイミングで債務整理をしたという事実がバレてしまいます。
任意整理の対象にしなかったクレジットカードの取り扱いは?
任意整理の対象にしたクレジットカードは任意整理をした時点で使用できなくなりますが、任意整理をしなかったクレジットカードはしばらくの間は利用することが可能です。
しかし、ずっと利用できるかどうかはクレジットカード会社が判断することになります。クレジットカードの更新のタイミングや支払いを滞納したタイミングなどで、信用情報をチェックすることで、更新できなくなる可能性があります。これはあくまでもクレジットカード会社の判断になりますので、そのままずっと利用できる場合もあります。
家族カードであれば今まで通りにクレジットカードが利用できます。
当たり前ですが任意整理をして新たにローンやクレジットカードが利用できなくなるのは任意整理の手続きを取ったご本人だけですので、任意整理をしていない家族が利用しているクレジットカードになんの影響もありません。ですから家族が利用しているクレジットカードの家族カードを利用させてもらうことで今までのようにクレジットカードを利用することができます。
見た目もそのままクレジットカードですし、ご自身の名前もクレジットカードに刻印されています。しかし、支払いは家族の方がまとめてすることになりますので、家族カードを申し込む場合にはよく話し合ってトラブルにならないようにしましょう。
クレジットカードの代わりはデビットカードが便利です。
例えば、インターネットでショッピングをする時や飛行機のチケットを買う時はクレジットカードがないと不便を感じると思います。
そんな時はデビットカードがとても便利です。クレジットカードと違うのは、デビットカードを利用した際はその利用した金額を即座に銀行口座から引き落とすことで決済する点になります。クレジットカードと違って使い過ぎるということがないことがデビットカードの大きなメリットになります。
デビットカードを新たに作成する時は、一般的なクレジットカードと違って審査がありませんので、任意整理をしても問題なくデビットカードを作成することが可能です。
クレジットカードを利用したいからは任意整理をしないはNGです!
クレジットカードが利用できなくなるぐらいなら任意整理はしないと考えるのは絶対にNGです!まず、このままご自身の借金問題を解決しないでダラダラと返済や借り入れを続けていったらどうなるでしょうか?じわじわと借金が減っていき、いつの間にか完済の日を迎えるというのは、残念ながらそうなる確率は非常に低いでしょう!
借金がご自身の生活を圧迫しておらず、順調に返済ができている人は、そもそも任意整理を検討することはありません。自力で返せない借金は、虫歯や病気と一緒で専門家に相談して治療をしなければ完治することはありません。借金を放置しても、問題を先送りにしているだけで、もっと症状が酷くなったときに同じ道を辿ることになります。
実は、借金の返済を2ヶ月以上滞納してしまうと債務整理したのと同じように信用情報機関に事故情報が登録されます。また、信用情報機関は事故情報だけでなく借り入れ残高の情報も持っていますので、大きな借金をしているだけでもマイナスになりますので、ご自身の未来のことを真剣に考えるのであれば、任意整理でご自身の借金を根本的に解決してしまった方が不安のない安心な人生を送れますので、ずっと健全な方法だと思います。
わたしも最近では銀行のキャッシュカードに付いているデビットカードをよく利用していますが、かなり便利ですよ。
どうでしょう、任意整理でのクレジットカードの取り扱いについての理解が深まりましたでしょうか?
当コラムを運営する「債務整理ドットコム」では、借金に関する無料相談だけでなく、今の借金の返済がどれぐらい減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
ここまでで、今回のコラム「任意整理でクレジットカードが利用できなくなる?その対応策を解説!」のテーマの解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。