借金500万円の返済は月々10万円が必要?完済への解決策とは?
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
今回の記事では、もしご自身に借金の総額が500万円ある場合の完済までの道のりについて解説いたします。さすがに500万円にまでになった借金だと完済までを考えた月々の返済額はいくらぐらいになるのでしょうか?月々の返済額はかなりの金額になることが予想されますし、また月々の利息はいくらぐらいになるのでしょうか?
今回のコラムでは、500万円まで膨らんでしまった借金を完済するための条件、また完済が難しいと判断した場合の解決策についても債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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500万円の借金を完済するための条件を司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします!
膨れ上がってしまった500万円の借金は、毎月いくらの返済を続けて何年で完済できるのでしょうか?また、500万円の借金を無理なく完済するにはどのくらいの年収が理想的なのか、また完済が難しい場合の解決策とあわせてご紹介いたします。
月々の返済額別・完済までのシミュレーション!
まずは500万円の借金を完済するのがどれくらい大変なことなのかを実感してもらいましょう!
毎月7万5千円の支払いの場合
借り入れ金額 | 500万円(年利15%) |
毎月の支払い額 | 7万5千円 |
完済までにかかった期間 | 12年 |
完済までにかかった総額 | 約1080万円 |
毎月7万5千万円ということは、ちょっとした東京のワンルームマンションなみの金額になりますが、その金額の支払いを続けても完済までに12年もかかってしまいます。さらに完済までに支払う利息の総額はなんと580万円になりますので、金利が高いとどれだけ損をするのかがよく理解できると思います。
まあ、わたしの感想ですが12年間もの長い期間7万5千円を支払って580万円の利息を支払うというのは正直如何なものかと思います。
毎月9万円の支払いの場合
少し頑張って毎月9万円の返済を続けるとどうなるのでしょうか?
借り入れ金額 | 500万円(年利15%) |
毎月の支払い額 | 9万円 |
完済までにかかった期間 | 8年 |
完済までにかかった総額 | 約860万円 |
1万5千円増やすと完済までの期間が一気に4年間も短くなりました!完済時の支払総額も200万円以上は安くなりますのでかなり現実的な数字にはなってきましたが、毎月のお給料から9万円を支払うこいうことが現実として可能かどうかは、平均程度の収入の方だとかなり苦しいと思われます。
毎月10万5千円の支払いの場合
借り入れ金額 | 500万円(年利15%) |
毎月の支払い額 | 10万5千円 |
完済までにかかった期間 | 6年 |
完済までにかかった総額 | 約760万円 |
返済期間も6年くらいなら何とかなるかもと思うかも知れませんが、毎月10万5千円という返済額は普通に考えて現実的じゃないかも知れません。これだけの金額を返済に充てられる人はかなり高額な所得がある方に限られると思います。
毎月12万円の支払いの場合
借り入れ金額 | 500万円(年利15%) |
毎月の支払い額 | 12万円 |
完済までにかかった期間 | 5年 |
完済までにかかった総額 | 約700万円 |
月々の返済額を1万5千円増やしても毎月10万5千円の場合と比べるとあまり差がないと感じる方がほとんどだと思います。返済期間こそ1年短くなりますが、支払い総額は60万円しか差がなくなりますので、これくらいの差で収まるのでしたら毎月12万円なんて無謀な返済をする必要はないと思います。
総額500万円の借金を完済するには年収1500万円以上が理想です!
ここまでの解説で総額500万円の借金を完済するのがどれだけ大変か理解できたと思います。
実は、貸金業者には年収の3分の1までしか貸し付けてはいけないというルールがあり、これを「総量規制」といって借主の生活を破綻させないために守るべきルールとして設けられています。総量規制の考え方に従うと、500万円の借金を返済できる理想的な年収は1500万円以上になります。
国税庁が公表しているデータによると、年収1500万円以上の人の割合は男女合わせるとたったの1.4%なので、そんなわずか一握りの人じゃないと完済できない金額だとすると現実的にはかなり難しいということになります。
しかし、これはあくまで総量規制での話しなので、実際には年収500万円程度の方でも月々10万円支払うのは不可能じゃありません。ただ、生活していくには家賃や食費、娯楽費や携帯代など、その他にもかかる金額を考えると、とりあえず一般的な収入よりは高額な給料を貰っている方でないと総額500万円の借金を完済することは現実的には難しいでしょう!
500万円の借金を完済できない場合は債務整理を検討しよう!
毎月10万円以上返済しないと完済するのは難しい、また年収は1500万円くらいないと完済は難しいと言われてしまうと、我慢でなんとか解決できるわけじゃないことがよく理解できたと思います。客観的によく考えて、返済していくのは無理だと思うのであれば、債務整理を検討しましょう。
債務整理とは法律の力を使って借金を減らす手続きです。
債務整理には、おもに以下の3種類がある。
手続きによって条件や効果が違うんだけど、500万円の借金だったらどの手続きも選択肢に入ると思うな。
手続きの名前 | 手続きの内容 | こんな人にオススメです |
任意整理 | 業者と直接交渉して利息をカットして負担を減らす | ・安定した収入がある方 ・利息がなくなれば返済が可能な方 |
個人再生 | 裁判所を通じて借金を5分の1と大幅に減額する | ・任意整理では返済が出来そうにない方 ・住宅ローンをお持ちの方 |
自己破産 | 財産は処分されるが裁判所を通じて借金をゼロにする | ・収入が少ないかまったくない方 ・自己破産以外の選択肢がない方 |
任意整理の手続きについて
債務整理の中でもっともポピュラーなのが任意整理です。任意整理の手続きでは弁護士や司法書士がご自身の代理人になり、借り入れがある業者と直接交渉して、借金を減額してもらう手続きになります。任意整理は1番デメリットが少ない手続きなので、まず最初に考える債務整理の方法でもあります。
ただし、任意整理は利息のみのカットで元金自体を減額することがほとんど出来ませんので、借金の総額が500万円だと月々の返済額もある程度大きくなってしまします。借金の総額が500万円のケースで実際に任意整理した場合の月々の返済額は月々約8万3千円で、完済までは60回の分割払いになります。5年間毎月約8万3千円を支払い続けるのはそんなに簡単なことではありませんので、この返済が難しいと判断した方は次の個人再生の手続きがお勧めの方法になります。
個人再生の手続きについて
2つ目の債務整理の方法が個人再生になります。こちらん手続きは、任意整理と違って裁判所を通して行いますので、借金の総額を原則5分に1と大幅に減額することが出来る手続きです。
任意整理では借金の総額が500万円だと月々の返済額は約8万3千円になりましたが、個人再生であれば月々の返済額は約2万8千円になります。ただし、個人再生の場合は裁判所を通す手続きなので、任意整理と比べると条件も細かかったり時間や費用もかかったりするというデメリットもあります。
自己破産の手続きについて
3つ目の債務整理の手続きが自己破産になります。自己破産の手続きは裁判所を通じて行う手続きになりますが、自己破産が認められれば借金はすべてゼロになります。借金がゼロになるところは魅力的ですが、大きなデメリットもあり生活に最低限必要な分を残して価値のある財産は処分の対象になります。ですから、もうどう頑張っても返済できないという人にはお勧めになりますが、自宅や自動車などの高額な財産がある人は慎重に考えた方がいいでしょう。
どうでしょう、借金の総額が500万円ある場合の解決法についての理解が深まりましたでしょうか?
当コラムを運営する「債務整理ドットコム」では、借金に関する無料相談だけでなく、今の借金の返済がどれぐらい減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
ここまでで、今回のコラム「借金500万円の返済は月々10万円が必要?完済への解決策とは?」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。