自己破産は自分でできる?手続きの流れやポイントを解説!
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
借金でどうにもならないような状況の方の中には、自己破産を検討している方もいらっしゃると思います。
しかし、自己破産を申し立てるにしても専門家に支払う費用の捻出は難しく、ご自身で自己破産ができないかと考えている方もいるのではないでしょうか?
今回のコラムでは、自己破産は自分で申し立てることができるのか?また、自己破産の手続きの流れや申し立てのポイントなどをわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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自己破産を自分で申し立てることは可能?専門家が解説します。
借金で困っている方の中には自己破産をしたいけど、弁護士に支払うお金もまったくないし、自分で自己破産の手続きができないかな?と思っている方もいるのではないでしょうか!
自己破産の手続きは、裁判所に申し立てをしてご自身の所有している財産を処分する代わりに借金をすべて帳消しにすることができる手続きになります。
今回のコラムでは、自己破産は自分で申し立てることができるのか?また、自己破産の手続きの流れや申し立てのポイントなどをわかりやすく解説いたします。
自己破産の手続きを自分ですることは可能でしょうか?
結論からいえば、裁判所から借金の免除をしてもらうのはご自身になりますので、自己破産の手続きをご自身で行うことはもちろん可能になります。
自己破産の手続きは、大きく分けて、書類を準備して、裁判所に申し立てをする、という流れになります。
まず、用意する書類について一覧表にいたしました。
書類 | 備考 |
給与明細の写し | パートやアルバイトも含みます |
退職金を証明する書類 | 過去に受け取った人やこれから受け取る人 |
年金等の受給証明書 | 年金受給者 |
生活保護の受給証明書 | 生活保護受給者 |
賃貸借契約書 | 賃貸物件に居住している方 |
不動産に関する書類 | 登記簿など、不動産を保有している方 |
車検証や査定表 | 自動車やバイクを保有している方 |
保険に関する書類 | 保険証書や、保険解約証明書など |
消費貸借契約書 | お金を借りている方は必須 |
クレジットカード | 利用していないものも含め、すべて必要です |
株やFXなどの取引明細 | 証券会社等のWebサイトから印刷する |
その他裁判所から提出を求められた書類 | 裁判所によって変わってきます。 |
また、用意する書類以外にも自己破産を申し立てるためには以下の書類の作成が必要になります。
書類 | 備考 |
破産手続開始、免責許可申立書 | 裁判所で入手できます |
陳述書 | 裁判所で入手できます |
債権者一覧表 | 裁判所で入手できます |
住民票 | 市区町村役場等で入手できます |
源泉徴収票の写し、納税証明書、非課税証明書 | 源泉徴収票は勤務先、納税・非課税証明書は市区町村役場 |
家計簿(申立ての過去2か月分程度) | 自身で作成 |
預金通帳の写し | インターネットバンク利用の場合はWebサイトから取得 |
申立人の財産目録 | 裁判所から入手できます |
「裁判所で入手できます」と書いてある書類のほとんどは、裁判所のホームページからもダウンロードすることができます。
基本的には、自宅から一番近い地方裁判所が自己破産を申し立てる管轄となります。自己破産をご自身で申し立てること自体は不可能ではありませんが、いろいろとデメリットがありますので、ご自身で自己破産を申し立てるデメリットをここから解説いたします。
自分で自己破産を申し立てるデメリットを解説します!
自己破産をご自身で申し立てをするデメリットは、次の3点が挙げられます。
まず、ご自身で自己破産を申し立てる1つ目のデメリットは、自己破産の手続き自体が非常に複雑で難しいことです。
先ほど、裁判所に提出する書類に「破産手続開始・免責許可申立書」があると解説をいたしましたが、この書類には「破産手続開始の原因となる事実」とか、債務者の財産に関してされている他の手続又は処分で申立人に知れているもの」といった専門的な表現されています。自己破産の手続きは裁判所における手続きになりますので、書類の内容もどうしても難しい法律用語が多く使用されています。
次に、ご自身で自己破産を申し立てる2つ目のデメリットが自己破産の手続きに時間がかかることです。たくさんの書類を準備して、それを記入するだけでも、かなり多くの時間がかかります。また、書類に不備があると何度も裁判所に足を運ぶ必要がありますので、ご自身で自己破産を申し立てることはかなりの時間がかかる覚悟が必要になります。そこで、もう1つ大きな問題があり、この自己破産を申し立てるまでの期間は各貸金業者の対応もご自身ですることになります。毎日各貸金業者から電話などでの取り立てがありますし、自己破産の申し立てに時間がかかると裁判所に訴訟を提起されて会社の給料を差し押さえられることになります。
そして、最後のデメリットが1番大きく、自己破産の申し立ては失敗ができないことです。もし、自己破産の手続きに失敗してしまうと、破産者としてのデメリットだけが残り、ご自身の借金は免除されなくなってしまいます。これでは、たくさんの書類を用意して難しい申立書を作成して自己破産を申し立てる意味がまったくなくなってしまいます!
弁護士に自己破産の手続きを依頼するメリット!
まず、弁護士などの専門家に自己破産の依頼をすると、金融業者やクレジット会社などからの取り立てがストップすることが挙げられます。
弁護士などの専門家が自己破産の手続きの依頼を受けると、金融業者やクレジット会社などに対して「受任通知」という書面を発送するのですが、この通知が金融業者やクレジット会社などに届いた以降は取り立て行為を行うことが禁止されています。
自己破産の手続きには時間がかかりますので、その期間は金融業者やクレジット会社などからの取り立てがストップすることは大きなメリットになります。
次のメリットは当たり前になりますが、裁判所から借金の免除を受けやすくなります。自己破産の手続きには用意すべき書類が多いことを紹介しましたが、これらの書類は弁護士などの専門家が集めて作成することができるため、書類が不備になることがほとんどないことが理由の1つになります。
また、自己破産の手続きの中で裁判官と面談をする必要がありますが、弁護士はこうした面談に同席し、ご自身の代わりに受け答えすることが認められています。
どうでしょう、自己破産をご自身で申し立てるデメリットについての理解が深まりましたでしょうか?
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ここまでで、今回のコラム「自己破産は自分でできる?手続きの流れやポイントを解説!」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。