債務整理について種類や特徴メリット・デメリットをわかりやすく解説
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
債務整理とは、法律の力を使って借金を減らしたりゼロにしたりする手続きのことになります。
テレビやインターネットで、借金が減る!といったCMやバナー広告を見たことがありますよね!債務整理でなぜ借金が減るのでしょうか?また債務整理にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
今回のコラムでは、債務整理の手続きについて24年間にも渡って債務整理の仕事に関わってきた司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとっても有益な内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。
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債務整理で借金が減額できる理由やメリットとデメリットを解説します。
債務整理の手続きは、借金や返済の額を減らしたり、借金の返済を待ってもらうことで借金の返済を楽にする手続きです。
債務整理の方法は、主に4種類ありますので、その4種類についてそれぞれ解説いたします。
月々の返済を減らして完済を目指す!「任意整理」
まず、債務整理というと任意整理のことを指すぐらい定番の借金解決の方法が任意整理になります。
任意整理の手続きは、金融業者やクレジット会社に対して弁護士や司法書士が「借金を返すから利息カットして欲しい!」とお願いする手続きになります。
あくまでもお願いになりますので、金融業者やクレジット会社が100%聞いてくれるわけではありませんが、通常は今までの取引状況なども踏まえて話し合いに応じてもらえます。
任意整理は、金融業者やクレジット会社に対して弁護士や司法書士が交渉しますので、任意整理は交渉が得意な弁護士や司法書士にお願いするのがお勧めになります。
簡単に書いてきましたが、ご自身が返済している額のほとんどは利息になりますので、利息がなくなるだけでもかなり早く借金を完済することができます。
また、任意整理では住宅ローンや自動車ローン、保証人が付いている借金を除いて、他の借金だけを整理することが可能なこと、裁判所を通さないので会社や友人だけでなく同居している家族にも知られずに借金問題を解決できるといったメリットがあります。
借金を約5分の1に圧縮して返済する!「個人再生」
個人再生は、裁判所を通して借金の減額と分割払いでの返済を認めてもらう手続きになります。
任意整理では、利息をカットして返済をするのが基本なので、借金の元金自体を減らせるケースは少ないのですが、個人再生であれば基本的に借金の総額を5分の1まで減額することができますので、借金の総額が大きいケースでは個人再生は大きなメリットがある手続きになります。
また、個人再生には住宅ローン特則という制度があり、住宅ローンを除いて他の借金のみを整理することで大切なマイホームを維持しながら借金問題が解決できるといった方法を取ることも可能です。
メリットが多いと感じる個人再生ですが安定した収入があることが条件であり、また個人再生では手続きの期間が長くなることや個人再生の費用が高くなるといったデメリットがあります。
人生の再スタートに最適な手続き!「自己破産」
次に紹介するのが自己破産で、裁判所を通して所有している財産を処分する代わりにすべての借金ををなくしてしまう手続きで、今回紹介した中で一番強力な借金解決の方法になります。
借金のすべてを帳消しにできることが自己破産のメリットですが、反面で借金の理由がギャンブルや浪費だと借金の免除が難しいことや特定の資格や職業は制限を受けるなどのデメリットもあります。
世間では自己破産に対してかなり悪いイメージがありますが、不動産などの高額な財産を持っていない方にとっては大きなデメリットもありませんので、本当に借金で困っている方にとっては、ぜひ前向きに自己破産を検討したいただきたいと思います。
払い過ぎた利息を取り戻す!「過払い金請求」
最後が、借金の解決とは少し違ってきますが、過払い金請求という手続きになります。
過払い金請求は、ずっと返済を続けてきた金融業者対して、返済を続けてきて法律で決まっている利息より多くの利息を払い過ぎたので返して欲しいと請求することです。
過払い金請求には注意点があって、過払い金が取り返せるお金は利息に関する法律が変わる前の2007年以前に借りたお金だけが対象になります。また借金を完済してから10年が経過していると時効で過払い金の取り戻しができなくなるので注意が必要になります。
もし、2007年より前に借金をしていて、10年前以降まで返済を続けていれば過払い金が発生している可能性があり、過払い金を取り戻せることができます。過払い金を取り戻せると小さな宝くじにでも当選したような気分になりますので、もし過払い金が発生していれば積極的に取り戻しましょう!
債務整理を検討すべき人の特徴を司法書士が解説します。
まず1つ目のタイプは現在の返済を続けていても借金を完済することができそうもない人。
「返済しても返済しても全然借金が減らない…」って悩んでいたら債務整理を検討してみる必要があります。
例を挙げると、200万円の借金があって利息が年15%であれば利息だけでも毎年30万円も払う必要があります。
任意整理の手続きでは30万円の利息がカットできますので月々の返済はかなり楽になります。また、返済後にまた借り入れをしてしまうと一生借金の返済が終わりませんので、任意整理で完済を目指す方法がベストな選択だと思います。
次のタイプが、複数の金融業者から借金をしているケースになります。
借金を返すために別の業者からまた借金をしてしまうことを多重債務といいます。多重債務の場合は、借金を全部返済することが時間が経つほど難しくなってしまいます。
多重債務はどんどんエスカレートしますので、どこかで決断をして任意整理で完済を目指す方法がベストな選択だと思います。
次のタイプは借金が理由で精神的にまいっている方になります。借金をしてしまっている方にとっては毎月の返済日や、督促の電話は相当のストレスになるはずです。
借金の返済日が近づいてくると仕事も手につかなくなっている方は、すぐに任意整理で完済を目指す方法がベストな選択だと思います。債務整理をすれば貸金業者からの電話はすぐに止まりますので、精神的なストレスから解放されると思います。
ここでは債務整理のメリットとデメリットを解説します。
債務整理の手続きは、借金が減額されるといったメリットだけでなくデメリットもあります。
債務整理のメリットをわかりやすく解説します。
もちろん、債務整理の手続きによって違いがありますが、共通して言えることは債務整理後は月々の返済額が減額されるかゼロになります。
債務整理の手続きの中でも自己破産は借金自体がなくなりますが、その他の任意整理と個人再生では減額された借金を返済していく必要があります。しかし返済しては借り入れを続けることを繰り返していた時とは違って、借金の完済までの道のりが見えるようになります。
債務整理の手続きに入ると貸金業者やクレジット会社からの取り立ての電話がなくなります。毎日来る取り立ての電話はかなりのストレスになりますのが、弁護士や司法書士に依頼することで貸金業者やクレジット会社からの取り立ての電話はストップされます。
借金のストレスから解放されます!債務整理を弁護士や司法書士に依頼すると、貸金業者やクレジット会社からの取り立ての電話がなくなることだけでなく、今までの月々の返済も一時的になくなりますので、かなり平穏な生活を取り戻すことができます。この期間に生活を立て直して安心な生活を取り戻すことが借金で悩んでいる方のベストな選択だと思います。
債務整理のデメリットをわかりやすく解説します。
債務整理の手続きは、どの手続きにしても弁護士や司法書士に依頼する必要があり、弁護士や司法書士に債務整理を依頼するにもある程度の費用がかかります。
もう1つのデメリットが債務整理をするとブラックリスト登録されることです。
実は、世間でよくいうブラックリストというリストは存在しません。債務整理をすると信用情報機関という会社に事故情報が記録されますので、債務整理をすると約5年の間はローンやクレジットの利用ができなくなります。
どうでしょう、債務整理の手続きに関しての正しい知識についての理解は深まりましたでしょうか?
当コラムを運営する「債務整理ドットコム」では、借金に関する無料相談だけでなく、今の借金の返済がどれぐらい減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
それでは、ここまでで今回のコラム「債務整理について種類や特徴メリット・デメリットをわかりやすく解説」というテーマの解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。