過払い金の調査をしたい！専門家に依頼した場合の調査費用を解説！
こんにちは、「債務整理ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
貸金業者と長く取り引きをしていた方は過払い金が発生しているかはとても気になるところだと思います。
そして、過払い金が発生しているかを調べるには、貸金業者へ取引履歴の開示請求を行う必要があります。
今回のコラムでは、過払い金が発生しているかの具体的な調査方法や、過払い金の調査を専門家に依頼した際のかかる費用についてわかりやすく解説いたします。
過払い金が気になる方にとってはとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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気になる過払い金の調査について、司法書士がわかりやすく解説します。
消費者金融から長い期間お金を借りていた人は過払い金が発生していることがあります。しかし、過払い金が実際に発生しているかを調べるには、過払い金の調査をする必要があります。
今回のコラムでは、過払い金の調査を進める前に確かめておきたいことや、過払い金の調査を依頼できる専門家や調査費用について解説いたします。
まずは、ご自身が過払い金の対象かをチェックしましょう！
まずは実際に過払い金の調査を始める前に、ご自身に過払い金が返ってくる可能性があるのか？をチェックいたしましょう！
過払い金の対象かどうかは、次の3つのポイントから判断できます。
- 借りていた相手が貸金業者であること
- ２０１０年６月以前に借り始めたこと
- 借金の完済から１０年を過ぎていないこと
上記の３つが当てはまっている方は、過払い金が発生している可能性があります。また現在でも返済を続けている方は３番の条件は必要ありません。それでは、以下で詳細を解説いたします。
借りていた相手が貸金業者であること
単に借金をしていただけでは過払い金が発生しているかどうかはわかりません。
過払い金が発生するのは「貸金業者」との取り引きだけなので、銀行などのカードローンでは過払い金は発生しません。また、クレジットカードの場合には、過払い金が発生しているのはキャッシングのみが対象で、ショッピングの利用では過払い金が発生しないから注意が必要になります。クレジットカードのショッピングについては利息ではなく、手数料が発生するだけなので過払い金の対象外になります。
２０１０年６月以前に借り始めたこと
次も大切なポイントで、借金を借り始めたのが２０１０年６月以前かどうかも重要になります。
これには「グレーゾーン金利」が大きく関係しています。
まずは、以下の表をご覧になってください。
グレーゾーン金利とは、本当は違法ですが以前は条件つきで黙認されてきた金利になります。
２０１０年６月に法律が改正されるまでは、ほとんどの貸金業者はこのグレーゾーン金利でお金を貸していました。ですから、長くグレーゾーン金利でお金を借りていた方は、支払っていた利息分は違法なので、その利息を返してもらうことができます。
これも大きな注意点になりますが、２０１０年６月以前からの借り入れだと、法律が改正されたあとも以前の金利のままで返済している方が多くいらっしゃいます。こういった方はさらに過払い金の金額が大きくなるケースもあります。
借金の完済から１０年を過ぎていないこと
たとえ多額の過払い金が発生していても、借金の完済から１０年が過ぎていると時効が成立してしまいます。
残念ですが、時効が成立している場合は、貸金業者に請求をしても過払い金が取り戻せる可能性はほとんどありません！
これはケースバイケースになりますが、１０年以上前に一度借金を完済しても、すぐに前回と同じような条件で借り入れをしていれば、連続した取り引きとみなされる可能性があります。借金の完済を繰り返している方はぜひお気軽にご相談ください。
ご自身でも過払い金調査は可能でしょうか？
当たり前ですが、過払い金が発生してるか、過払い金の金額については、貸金業者側では調べてくれませんし教えてもくれませんので、借金を借りている側で過払い金の調査をする必要があります。
過払い金の具体的な調査は、借り入れをしていた貸金業者ら取引明細を取り寄せて、取引明細をもとに正しい金利で計算し直す流れになります。なお、ご自身が借り入れをしていた業者が思い出せないときは信用情報機関に照会することで解決できます。信用情報機関のCICまたはJICCに問い合わせればご自身が利用した貸金業者が調べられます。
過払い金の調査はご自身で進めることも可能になりますが、わたしがお勧めできる方法ではありません。まず、個人が相手だと貸金業者が取引明細の開示に非協力的なことが挙げられますし、過払い金の引き直し計算はとても面倒ですし、過払い金を正確に算出する計算は難しい作業になります。
過払い金の調査を依頼した場合の費用について解説します。
以前は、専門家に過払い金の調査を依頼しても、過払い金が発生していなければ調査した費用の分だけ損になる可能性がありました。しかし、最近では過払い金の調査費用を無料としている事務所も多く存在します。もちろん当事務所も過払い金の調査費用は無料になりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
過払い金の調査は面倒ですし、調査費用も無料ですので専門家に依頼するのがベストな選択になります。
どうでしょう、過払い金の具体的な調査と過払い金の調査費用についての理解は深まりましたでしょうか？
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ここまでで、今回のコラム「過払い金の調査をしたい！専門家に依頼した場合の調査費用を解説！」の解説は以上になります。
それでは、久我山左近でした。
